秋の月は美しい。
空気が冷たくなることで大気が澄み、またちょうど良い高度に位置しているため
一年で一番、きれいに見えるそうです。
そんな月が表紙になっている、ロマンチックな救急本を買いました。
『ひと晩待てない 外科系当直疾患』
救急外来で出会う頻度の高い疾患がほぼ網羅されていて、
主なターゲットは、初期研修医 〜 シニアレジデントと思われます。
その中で気になった『頸部外傷におけるハードサイン』について紹介します。
頸部外傷は自傷行為や他者からの攻撃による切創が多いとされます。
その際に問題になるのが、主要血管・気管・食道損傷です。
それらの臓器損傷が見られた場合、ハードサインと呼ばれる所見が出ます。
ハードサインが見られた場合は、緊急的に外科的処置が必要になるため、積極的にこの所見を探しに行く姿勢が大切です。
ハードサイン
・気道緊急
・大量出血によるショック状態
・拡大する拍動性血腫、thrillの触知
・広範囲の皮下気腫、創部からの空気の漏出
頸部の重症外傷はあまり出会うことが少ないですが、緊急度が高いため知っておく必要があります。
今回の記事は
『ひと晩待てない 外科系当直疾患』を参考に作成しました。
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