非侵襲性陽圧換気(NIPPV)は、
救急領域では、COPD急性増悪や心原性肺水腫の場合に装着が考慮されることが多いです。
酸素投与だけでは呼吸が保てない患者さんが、
NIPPVを装着するとものの10分程度で呼吸状態の改善が見られることをしばしば経験します。
そんな有用なNIPPVですが、その管理の中で、
『リークが多い』と病棟からコールがあることがあります。
通常の人工呼吸では問題にならないリークが、NIPPVではなぜ見られるのか。
リークはどの程度まで許容されるのか。
NIPPVの機械と通常の人工呼吸器を見比べると、
前者には吸気回路のみが、後者には吸気回路に加え、呼気回路がついているのが分かります。
つまり、NIPPVは呼気圧をリークとして逃すことで成立している機械なのです。
そのためリークなしを目指してフィッティングを強める行為を目にすることがありますが、
上記のことから誤った行動であることがわかります。
NIPPVの機械は強力な送風機で200L/分もの流量を産み出していて、
リークは60-70L/分までは許容範囲内であり、目標は40L/分とされます。
今回の記事は
『ER・ICU 100のdon'ts』を参考に作成しました。
日々のルーチン化している誤った行動を指摘してくれる良い本です。
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